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実践現場で活躍される保育士のみなさまへキャリアアップ講座「障害児保育」の講義を実施しました。

一般社団法人ココロザシチャレンジ の鮫島です。

昨日は専門学校にて、保育所等で保育に携わられている保育士の方々へキャリアアップ講座として講義を担当させていただきました。

〜内容〜

・障がいのとらえかた

・WHO(世界保健機関)が提唱するICFについて

・声かけや支援を保育者がどう行なっていくのか

行動的主義的な見方(子どもを客観的にみる)、能力主義的な見方(物事をできる、できないという基準で測定する)、道徳主義的な見方(大人が道徳規範で子どもの行動をみる)、了解主義的な見方(子供の行動を解釈しようとする)、共感主義的な見方(子どものありのまま肯定的にとらえる)

・合理的配慮について

・身体障害、知的障害、精神障害、発達障害について

・緘黙、不安障害、場面緘黙について

・視覚優位や聴覚過敏について

・障がいのある子どもへの環境上の配慮

・他職種との連携について など

〜受講生の方より感想〜

・障害児に対しての支援のあり方や、保育士としての役割について改めて考え直すいい機会になったとともに大切にしていくことをみんなで話し合い、それぞれの意見を聞けてよかった。レクリエーションを考えて伝える際に表現や伝え方の難しさをものすごく感じ、当たり前だと思っていることが障がいがある人にとってはこんなにも自分と違うことに気づかされ相手の立場になり考え関わっていこうと思えた。自分自身の園で悩んでいた問題点の対策部分も見えてきたため、職員にしっかり共有していきたい。

・「障害児」というくくりについて、話を聞いたり大まかに聞いたことはあったけど、なかなか深くまでは学んだことがなかったのでとてもいい勉強になった。実際に2歳児クラスに障害のある子がいて、毎日正解か不正解かわからないなかでその子に合った保育を探しながら行なっています。こちら側の要求(完食させる、みんなで遊ぶなど)ばかり押しつけるのではなく、その子の落ち着く場所、安心できる場所を一緒に見つけていって生活しやすいようにしていこうと思いました。障害があっても積極的に活動していくこと、参加することを援助し続けようと思います。

・日常あたりまえと思っていることが、実は難しいと思えたのが最後のレクリエーションのゲームを考えるところでした。これは聴覚、視覚という障害でしたが、日々の保育の中で対応している子どもたち(いわゆる発達障害とよばれている子どもたち)も難しいと思った感覚が常に続いていて不安があるんだなと思うと、それを支えている私はもっともっと配慮をおかなければいけない保育士でありたいと思いました。Iメッセージ、YOUメッセージを発せられる人でありたいです。でも寄り添うことは本当に難しいです。一日ありがとうございました。

・障害について考えてみると、難しい部分がたくさんあると改めて実感した。実際に目が見えない、耳が聞こえない人にはどんな遊びがあるのか、それを伝えるにはどうしたら良いのか考えたことがなかったので色々な視点から考えることが必要になってくるのではないかと思った。障害のことについてどう伝えていくのかも難しいことだと改めて実感しました。

・レクリエーションでは全盲の子どもや聴覚障害の子どもに対して伝えることの難しさを知りました。もしかしたら今後受け入れる子どもがどちらか、もしくは両方の障害を持っている場合もあり得るので知ることができてよかったです。グループワークをすることによって色々な保育園での取り組みなども知れてよかったと思いました。ありがとうございました。

・今回、障害児保育の研修を受け、対応の仕方の難しさを改めて感じました。保育園にも気になる子どもはいますが、担任まかせになっている現状でなかなかその子どもに関わることが少ないと感じました。実際、ワークシートを書くにあたり、わからない部分が多かったのでもっと積極的に関わっていこうと思います。様々な支援は障がい児だけではなく、他の子どもも過ごしやすい環境になるので考えていきたいと思いました。

・障害児保育についての研修を受けて障害児としてとらえず障害を一つの個性としてとらえる大切さを学び、保育園としての共感、共有、理解の大切さ、保護者の想いに気づき寄り添うといった信頼関係を築くことの大切さを改めて感じられた。授業やワークシートでの学びを通して障害児との関わり方の難しさ、大変さもあるけれど他の先生方の意見も聞けて自分にはない方法、考え、接し方がわかり視野が広がった。レクリエーションの説明の仕方や導入までの難しさを感じた。

・ディスカッションで初めて出会った人と体験談や経験など交流しながら話し合える環境で緊張もしたけれど楽しく研修に参加させていただきました。障害について考えたり学んだりすることが今までなかったので支援のあり方や障害のある子どもの理解などみんなで話し合い、考えれてよかったです。ありがとうございました。

〜講義を終えて〜

受講生のみなさまへ

9時〜18時みっちり講義でしたが積極的に参加してくださりありがとうございました。

本日学ばれたこと、他の保育所で働かれている方との交流で得た新しい視点も今後の保育に活かしていただき障がいのある子どもたちに寄り添った保育を今後とも行なっていただけると幸いです。

私自身も現在スクールソーシャルワーカーとしても活動しているので、また支援現場で会った際に協働させていただけること楽しみにしています。

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