研修〜ケアマネジメントに必要な医療との連携及び他職種協働の実現(前半編)〜

医療機関や福祉事業所で支援にあたられている対人援助職のみなさまへ研修を開催しました。
テーマ「ケアマネジメントに必要な医療との連携及び他職種協働の実現」
他職種と協働するうえで欠かせないこととして自分や自法人、専門職としての視点だけでなく他の職種の視点も伺いながら情報共有することで、視点は違っても方向性を同じにしてクライエントに関わっていくことが大切になります。
今回はそのために「自己覚知」について、そしてワーク「若い女性と水夫」を通して自分の考えや支援の傾向を知り他の受講生とのグループワークを通して他者の視点も受け入れる、そのうえで「福祉、医療それぞれに求められる連携について」検討しました。

【自己覚知】
自分の考えや、自分自身の支援の傾向を知ったうえで支援を行なう。
【若い女性と水夫】
という題材をもとに
・それぞれの登場人物の置かれた状況
・物語全体を通して自分はどう感じるのか
・共感できる、できない順番をつける
・各登場人物の立場になって考える
というワークにも取り組みました。
私たちが普段生活を送るなかで一般的に言われているルールや常識というものは大切です。
ただ、もし私たちがこの物語のように嵐で船が遭難し二隻の救命ボードに乗ってから生活を送っていくという非日常の中でどのような対応ができるのか。または自分ならどうしたいか。
個人ワークの後にグループワークを通して、
・自分の考えだけでなく他の方の意見を受容する
・自分の意見、他者の意見も踏まえたうえで客観的に物事を見る
と、受講生の方自ら答えてくれました。
【福祉、医療それぞれに求められる連携について】
福祉の実践現場で障害福祉サービス・介護保険のサービスをクライエントに提供するなかで医療機関との連携や情報共有が欠かせないこと、そして同じクライエントへの関わりでも職種によって見る視点が違うため、それぞれの職域からクライエントへのサポートを行い、視点が違ってもそれぞれの職種が同じ大きな方向性を見て関わることも大切になります。
また来月については今回のテーマを掘り下げてお話しさせていただきます。